日々の暮らし

そうだ、パンデイロを始めよう!

打楽器への憧れ

昔から打楽器に憧れがありました。
高校生の頃はドラムをやりたかったし(でもバンドではいつもキーボード担当)
和太鼓も!(お腹に響く音が聞こえてくると今だってウキウキします)
でもその後もなんとなく機会を逃していました。

和太鼓体験レッスン

数年前のこと。和太鼓への思い断ち切りがたく「やるなら体力あるうちに」と体験レッスンなるものに参加しました。ところが、です。意気揚々と受講したのに、どういうわけだか全く楽しくない…ガーン!あまりにも予想外の自分の反応に面食らいました。

一生懸命担当してくださった講師の方には本当に申し訳なく、、これはひとえに私の受け止め方によるものです。素直に動けばいいのに、中途半端な知識が邪魔をして、あれこれ考えすぎ。その結果、頭でっかちになって身体がついてこない感じでした。
もう少しマシにできると思っていたのに〜(^-^;)
和太鼓への憧れが強すぎたのか、妄想が膨らみ過ぎていたのか、その場の自分とのギャップにガックリしてしまいました。(まだ体験レッスンだというのにね)
これでは楽しむどころではありません。なんだかショックでトボトボと帰路につきました。

パンデイロという楽器

それからほどなくして、pandeiroという楽器の存在を知りました。サンバやショーロで活躍するブラジル風タンバリンです。ちょうどその頃吹き始めた鍵盤ハーモニカとも相性が良さそうで、妙に心惹かれるものがありました。もう少し知りたくなり、あちこち探してFrancis Silva氏のグループ体験レッスンを受けてみました。

他の事情もあり、少し迷っていたのですが、どうしてもその時に味わったリズムの渦、Francis が紡ぎ出すパンデイロの音色が耳から離れず、思い切って始めてみることにしました。

パンデイロは打つ面の皮の張り具合を調整して音高が変えられます。また叩く場所や指や手の使い方により様々な音が出せるので、直径25cmほどの楽器たったひとつで、ドラムセットに匹敵するほどの(上手くなれば)存在感があります。

でもブラジル音楽などに興味がなければ、あまり身近とはいえない楽器かもしれません。私の周りにもパンデイロをご存知の方は殆どいらっしゃいませんでした。
ですから、クラシックピアノ(を弾いているイメージ)の大月が「何故この楽器をやっているの?どこで知ったの?」とよく尋ねられます。皆さんが不思議に思うのも当然ですね、私にもよくわかりません( 笑)
とにかくたまたま出会って、フランシスの音が心地好かったから、としか。。

楽器ノススメ〜広がる世界

そんなこんなで始めてから5年と少し経ちました。

練習が足りないので(自覚あり!)なかなか上達しませんが、それでも私なりに薄っすらと発見があったりして、そこが面白いところ。今着目しているのはパンデイロを持つ左手の使い方。私は半世紀ピアノという楽器を弾く為に手を使ってきたので、無意識だとその動きのパターンに100%ハマります。違う動き(いつもと違う使い方)をしようと思ったら、アレクサンダーテクニークを使いながら、本当に丁寧に自分を使う必要があります。でもこれが、、なかなか、、いやぁ〜、、やりがいがあります。

新しい事を始める時っていろんな歯車がカチカチっとかみ合う時。あとは、ほんの少しの勇気!?全く経験したことのないものに取り組むと、これまで見えなかったものがクッキリと見えてくる事があります。それこそ、あぶりだされるように。それに気づいた時は、毎回新鮮な驚きがあります。その発見をどういかすかは自分次第だと思うのですが、例えば私の場合は、音楽や楽器に無関係のことであっても、ぐるっと回って、ピアノにもとても役立っている実感があります。

まぁ細かい理屈抜きに、Pandeiroのリズムに身を委ねるのは楽しいし、体の芯からエネルギーが湧いてくる感じがします🎶