日々の暮らし

介護とアレクサンダーテクニーク〜その1

介護とアレクサンダーテクニーク〜その2https://mikiohtsuki.com/kaigo1/ 介護に役立つアレクサンダーテクニーク 自分の体の構造について、皆さん...

2022年 明けました!

2022年 はやくも半月が過ぎました。うむむ、このままいくと、1月いっちゃった!2月にげちゃった?3月さっちゃった〜!?となるのは間違いない(。。;)

体はどっしり重いですが、頭の中はいろんな思いが駆け巡っていて、その一つが「介護」のことです。年末年始にかけ、コロナ禍でもせめて…と”ハレの行事”で賑わう中、それどころではなく、たった一人で踏ん張っている人も多くいると思うと、なんともいえず切なくなります。その方のお話を聞く事はできても、代わりはできないので、無力感にもおそわれます。年が明けてから、数人の知人と介護の話になり、それぞれの戸惑いやご苦労が他人事とは思えませんでした。何の助けにもならないと思いつつ、自分の体験をまとめてみることにしました。

しかし、、、いざ始めてみると、ある時期の記憶が欠落していたり、悲しい、辛い思いと結びついていたり、否応なく自分と向き合うことにもなるので、なかなかしんどい作業なんですね、これ。でも今だからこそ必要だと思い続行!
あくまでも私個人の体験、私見です。「こんな人もいるのね」と思いながら読んでいただければ幸いです。

その日は突然やってくる

家族がアルツハイマー型認知症になりました。
とにかく、初めはよくわからないのです(おそらく本人も)
何がどうなっているのか。。

知らないうちにズルズルと落ちて、気付いたらハマってる蟻地獄。ハマっていても、やはり状況把握が出来ないまま更にもがく(書いてるだけで苦しくなってきました。子どもの頃、蟻地獄に落としちゃったアリさん、ごめんなさい)
この時期の事は、正直あまり覚えていません。日々起きる事件にとりあえず対応するので精一杯だったのでしょう。唯一覚えているのは、私以外の家族が攻撃にさらされた時の、行き場のない胸を締め付けられるような辛さ。だって誰も悪くないんです。。どこにもぶつけようがない。すぐに解決策も思いつかず、しばらくキツい状態が続きました。

でも、もしかしたら,これがキッカケになったのかもしれません。

積極的に守る

それまで、どこか遠慮があったり、「こうするのが当たり前」という固定観念に縛られていた私の行動パターンが少しずつ変わりました(後から思えば、ですけど)
とにかくトラブルの元になりそうなものをどんどん排除、改良、改善しました。

一人で抱え込まないで、わりとオープンに身内以外の方にも現状を話しました。自己開示ですね。(人によってはハードルが高い方もいらっしゃるかもしれません。あくまでも私の場合)

公のサービスも利用手続きを進め、家庭内外の体制を整えました。それによって万全とは言えませんが、私の仕事と介護を両立できる環境がある程度確保できました。健康面で自分もいつ体調を崩すかわかりません。そうなった時に駆け込める、頼れる場所があるという安心感を得ました。

大筋はこのように進めたわけですが、当然、紆余曲折はありました。一つのことを決定するのにも、必ずしも皆が同じ意見とは限らないので、家族間であっても調整が必要です。周囲の理解も必要になってくるでしょう。
でも、声を大にして言います。決定権は一番そばで介護をしている方にあります。介護経験者なら皆さんそうおっしゃると思います。
自分を守ることが、ひいては皆を守ることになります。

介護とアレクサンダーテクニーク

相前後して父が多系統萎縮症になりました。
こちらは、発症してからアレよアレよというまに悪化しました。最初は足が痛い、くらいの症状から始まって、、。

主な介護者は母でした。老老介護の大変さを間接的にですが知ることとなります。実家の母親に遠隔操作(電話)で多少のアドバイスはしましたが、やはり日々そばにいる人の負担を軽くすることは難しく、かといって私も介護があるので家を空けられず、もどかしい毎日でした。

この頃、アレクサンダーテクニークの教師になるべく勉強していた私は、思いがけず介護に関してもこのテクニークが役立つことを実感していました。そもそも音楽のために始めたのですが、全く予期せぬ形でその有用性に気づきました。

私が学んだ学校では、解剖学的知識が必修科目でした(知識そのものが目的なのではなく、あくまでもアレクサンダーテクニークに生かすため)ここで私は、自分の体のことをいかに知らなかったか、初めて知りました。在籍者には鍼灸師、整体師、理学療法士、など体のスペシャリストとして働いている方達も多く、その人達が受けるレッスン(施術の様子)を側から見ているだけでも、かなり勉強になりました。

実際どういう点でアレクサンダーテクニークが役に立ったのかを、もう少し詳しくご説明します〜その2へ続く

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