子どもたち

又 モンテッソーリ教育に学ぶ〜教具製作①

資格認定試験に向けて

モンテッソーリ・ラ・パーチェ教師認定をいただくには、資格認定試験に合格しなければなりません。その受験資格を得るための絶対条件は講義の規定時間出席とレポート提出(基準点以上獲得)です。レポートは約8ヶ月間で11科目提出。講義を真面目に受けてさえいれば合格点をとれるはず(と先生はおっしゃていた)のですが、その肝心の講義のさなかに気を失っていたとしか思えない空白の時間帯(パカっと何のメモもなかったり、字がミミズ化している)が多々ありまして、同期の皆さまには随分と助けていただきました。

最終提出科目「文化」のレポート課題には、子ども達に“四季”を伝える活動の考案とそれに使用する教具の製作が含まれていました。

教具製作

8月の夏季スクーリングを無事終えました。コロナ禍真っ最中なので受講者も受け入れ側も気を遣う一週間でした。

終えてほっとしたのも束の間、11月締め切り「文化」レポートの製作物に取り掛からねばと…と少々気持ちが焦り始めました(9、10月締め切りのレポートはまだ手付かずのままでしたが、それを飛び越えて。だって手こずりそうなのは目に見えていましたから)

「教具」としての役割を果たすものを自由製作??自由というのがかえって曲者。なるべく早いうちに概略だけでもイメージできればと思ったのですが、これがなかなか…うむむ。

リサイタルの計画を練る時と一緒でしょうか。最初にプログラムを考えるのが一番苦心するところ。ここさえ決まればあとはやるだけ。

四季を伝える

教具製作に関して何度も念を押されたのが「子ども達に身近なものを題材に」でした。
身近ねぇ、、私が四季、季節の移ろいを感じるのは窓から見える目の前の樹々、桜の花や紅葉、ドングリ、風が運んでくる匂い、、。
小さい頃、おじいちゃんの庭仕事をいつも頼まれもしないのに手伝っていた息子も、きっと体全体でそれを感じ取っていただろうなと想像したら、製作物の主役は「一本の樹」というアイデアが浮かびました。

しかし、ここからが長かった。。。実際の製作に取りかかるまで、なんと2ヶ月もかかりました。アイデアだけでは作品にならない。当然です。

木のパズル?パウチしたカード?
グルグル迷走しました。材料、材質、アイデアと素材の相性、材料を加工する道具、加工技術、そのどれかが壁になって立ちはだかり、なかなか着手できず。

布絵本なら何とかなりそう?
やっと実現できそうな形にたどり着き、そこからさらに検討し尽くした結果、製作物はタペストリーに決定しました。いや、というよりこの時点でもう他の選択肢がありませんでした。

ダメおしで、モンテッソーリ園の勤務経験をもつ知人や手芸の得意な友人達にも話を聞き、ようやく自分にGOサインが出せました。(まだ、形態が決まっただけ。くぅっ。)

タペストリー製作

何でも自己流に(=適当に)やるので、正式にどう手順を踏むのか全然知識がありません。
タペストリーは随分前にキットになっていたクリスマスタペストリーを作ったことがあり(今も毎年飾っている)それを季節外れに引っ張り出して製作者目線でマジマジと眺めてみました。ん?んん??全く思い出せなーいっ!!ちょっと?これ本当に私が作ったの?(それは間違いありません←何度も繰り返した一人ボケツッコミ)細かいことを思い出すのは諦めて、使用した材料などを参考にするにとどめました。

さて、まずは設計図の作成です。

<最初のアイデア一覧表>

樹を必ず図案に取り入れることにして、子どもに体験させたい各季節の主な行事をピックアップしてみました。人間も登場させて洋服の着せ替えも入れたかったのですが、それは無謀すぎたので、のちに計画変更。

 

<縮小版図案>
季節ごとの全体図が少しずつ形になってきました。製作可能かどうか、子ども達が扱いやすいかどうかも念頭におきながらどのパーツを採用するか検討していきます

 

<実物大図案、仕掛け>
実物大の図案を作ります。仕掛けも同様にし、製作可能かどうか、強度や扱いやすさも検討します。ちょっと楽しくなってきました。

 

 

<タペストリー体裁、裏面>
完成形はタペストリーなので、裏面も含め体裁を整えます。
どう飾るかも考えないと。。

家で掛けるのもよし、車でお出かけ後部座席にかけるもよし。タペストリーを束ねるループと子どもが遊ぶなら強度が必要と考えて、棒を通せる布をつけます。

 

ここまでで、富士登山に例えるなら(登ったことないけれど)2、3合目くらい?

まだ基本モノクロですもの。色選びはこれから。 〜続く〜