〜当日スケジュール〜
出番/16時15分頃
演奏時間/15分弱
出演時刻は16時過ぎなので、もっと遅い会場入りも可能でしたが、不安のもとを断つ作戦(隙をみて舞台上でリハーサル)を実行するため、かなり待ち時間が長いのを覚悟のうえで、会場入りを早めに設定しました。
〜会場入り〜
楽屋のピアノでYさんと、ざっと通し。
部分的に数箇所打合せ※①
その後個人練習…気なる部分を数ヶ所チェック※②
会場で隙を伺う…※③
チャンス到来! 舞台上で数ヶ所伴奏合わせ※④
ここから本番まで3時間は空くので、フラフラと公園に繰り出す※⑤
〜ウォーミングアップ〜
会の形式、演奏曲にもよりますが
今回私のウォーミングアップは、基本的に心身の柔軟性重視。
事前情報から自ずと当日することはみえてきます。
やる事が分かっていれば多少誤差があっても、落ち着いて対処できるというもの。
※①〜⑤について解説を少々。
※① Yさんとの最終伴奏合わせから日がたっていました。
当日の調子もあります。
共演者の要望が変わること(事前打ち合わせと違う)も当然あります。
ざっと通してみて、気になった部分をお互いに確認します
※② ①で変更した箇所や独奏部分の、イメージやタッチの選択などを確認
※③ リハーサルの隙を狙って音出しするチャンスを、客席で待つ(不安のもとを断つ作戦実行中)
それ以外にチェロとのバランス、ピアノの響き具合など他の方の演奏で確認(あくまで参考程度)
※④ 案の定、時間の関係で演奏曲の通し合わせは無理だったので、合わせたい箇所を事前にピックアップ。ピアノの響き具合、特徴、 チェロとの位置関係、楽譜のセッティング、ピアノ椅子などのチェックなどなど。大忙し。
※⑤ ゆっくり、ゆったり過ごすと決めていたのでそれに従って。
美術館の椅子でうたた寝。。。
〜そしてステージへ〜
会場に戻り、少しお客様が入った時の響き(かなり変わります。季節によっても違います)も聴いておきたかったのでホールに入ると
「あれ?進行がずいぶん早い?」
例年進行が遅れ気味なので、今回は相当巻いたらしく、出番がなんと30分近く早まっていました。
余裕を持って戻ってきて良かった(^◇^;)
衣装に着替え、アレクサンダーテクニークを使いながら体全体のウォーミングアップを数種類したところで
「スタンバイお願いします!」
余談ですが、皆さんご存知ですか?ピアノは形状記憶合金みたいだと。
ピアニストの弾きグセがピアノに残っているんです。
残り具合によっては、とても弾きにくかったり、逆に弾きやすかったりします。
この日はピアノがちょっとお疲れ気味。
それが伝わってきたので、タッチにより注意しながら、労わるように弾きました。
〜まとめ〜
舞台上ではそれまでで一番Yさんの音が良く聴こえました。
理由はハッキリとはわかりません。
でも、その結果から考えると、演奏の最中にもアレクサンダーテクニークを使い続けることがある程度できていて、準備の方向性&内容に関しても、まぁまぁ及第点だったかしらと受け止めました。
客席でどのようにアンサンブルとして聴こえていたのか、フィードバックがなく判断のしようがないのですが、 私が音色と同じくらい気にかけていた音量(2人のバランス)は、とりあえずYさんご本人から「大丈夫でしたよ」と仰っていただいたので、それを信頼します。
演奏評価は、これが正解というものはありません。コンクールでさえそうです。最終的には順位がつきますが、その前に審査員の先生方各々の音楽観に基づいて評価され、それゆえ票が割れることもしばしばあります。
ですから、他者の評価に一喜一憂するのではなく、そこへ至るまでの過程を大事にしながら作品と向き合う。そんな姿勢が私には好ましく思えます。
Yさん、楽しい探究の時間をありがとうございました♪