準備編①②に続き、今回は演奏にまつわる準備アレコレです
演奏曲はドヴォルザーク作曲/チェロ協奏曲 op.104
冒頭、オーケストラがたっぷり前置きしたのち、堂々と主役(チェロ)が登場します。超有名曲ですね。
〜ピアノパート、音色探し〜
*幸い、譜読みはそれほど難しくありません。
*オーケストラのアレンジなので、譜面通りに弾く事にこだわらなくてもok。
なので主に考えたいのは、音色を弾きわけるためにどのようなタッチを使うか?という点でした。
協奏曲の伴奏の場合、ピアノはオーケストラの役割を担います。
ある部分の右手はフルートやオーボエのメロディを奏で、
左手はチューバやチェロ、ティンパニのトレモロ、、
本来別々の楽器が演奏している音を、左右の手に振り分けて弾きます。
ピアノは、猫が歩いてもとりあえず音が出る楽器。
でも、それに甘んじることなく、ピアノ一台でオーケストラを表現できたら、どんなに楽しいでしょう♪
私の尊敬するピアニストのG先生は見事にそれぞれの楽器を弾きわけます。
私もその高みを目指して、これまで先生から学んだ数々のタッチから、自分がイメージする音色にふさわしいものを選択し、アレクサンダーテクニークを使いながら弾いてみます。
どんなに良い技術を教わっても、知識としてではなく実践できなければ無意味です。鍵盤に触れている指先(部分的)だけでなく、その触れている鍵盤からピアノ全体へ、指先は体全体と繋がっている事を思い出す。
自分の使い方は、無理なく無駄なく思う存分。
曲の中には音色以外にもたくさんの音楽的要素がありますから、一つ一つ取り出し「あーでもない、こーでもない」を繰り返して、徐々に形にしていきます。
〜上手なアンサンブルのコツ?!〜
共演者との音合わせ前に、最低限準備しておきたいのは(ザックリですが)こんなところでしょうか。
まだ先は長い〜 でも、喜ばしい情報がありますよ。
ここまでの準備段階で、常にアレクサンダーテクニークを使いつつ取り組んでいれば、共演者と合わせる段階になっても、かなり対応しやすいはず。私の実感です。
具体的には、相手の音が聴きやすく、反応しやすい。
(音だけではなく相手の佇まいなど、広い範囲で捉えやすくなります)
自分のパートを練習してひけるようになったと思っても、独りよがりで余裕がない仕上がりだと、次の段階の音合わせが、大きな壁として立ちはだかるケースがあります。
理由は様々ありますが、状態としては柔軟性に欠けているので、相手に合わせることが難しく、自分も弾きづらいのです。
いくらピアノが音を出しやすい楽器といえど、タッチコントロールなくして音色の変化はだせません。
歌手と合わせるなら、自分も演奏しながら息の出入りが自由でなければ、息つぎの間もつかめません。
いずれもアレクサンダーテクニークを使いながら取り組めば、やりやすくなるはずです。体も思考も柔軟性を保ちつつ練習を重ねていけたなら、有意義な音合わせ、音楽作りができるでしょう。
そして、いよいよ本番編へ!