子どもたち

新しい環境に身をおく〜モンテッソーリ・ラ・パーチェ教師養成コース

新しいことに挑戦する

風薫る五月。GWも終わり、樹々の緑が日ごとに濃くなってまいりました。遠出はせずとも、近場で新緑を眺めているだけでも、自然と呼吸が深くなって体が緩むのを感じます。いい季節ですね。

私はこのGW、あえて新しい環境に飛び込んでみました。

早起きして、お弁当持参で、初めてお会いする方々と、一日中講義を受けるという学生さながらの生活を5日間送りました。

すでに4月にZOOMによる顔合わせ&講義が2日間あり、9時から17時半過ぎまでパソコン画面の前に座っている状況を経験。途中休憩もこまめにあるのですが、みるみる弱っていく自分に苦笑い。ピアノの椅子にはいくらでも座っていられるんですけどね〜?不思議です。

ずいぶん前の話ですが、学生時代に建築事務所に短期アルバイトに行ったことがありました。そろそろ就職先を考え始めていた頃でしたが、そのバイト体験で「自分はデスクワークに絶対向いていない!」と確信した過去があります。まぁ、それを思えば弱るのも当然かしらん?ご自宅でリモートワークをなさっているみなさんのご苦労が身に染みました。

その4月に引き続き、GWは対面の講義&実習がありました。久しぶりの学生感覚。

初日を終え帰宅してから、首が痛くて…そして目の隈がヒドい…(笑)職業柄、体の使い方にはかなり気を配っていたつもりでしたが、やはり長時間、未知のものに触れ続ける刺激は相当なものです。

戸惑いのスタート

今回は、自ら望んで新しい環境に身を置きましたが、気持ちとは裏腹に体はついていかないし、頭の中は新情報がパンパンで回っているかどうかすらわからないし、完全に許容量オーバー!「これを選んだのは間違いだった?、、早まったかなぁ?」などという弱気もチラチラ顔を出したりして。。

通い初日は帰宅後なにもできずそのままダウン。
少し憂鬱な気分を引きずりながら2日目に参加しました。

新しい環境に適応する

しかし、ですよ。
ここで転んだままではいられません。許容量をオーバーしていようがなんだろうが、自分で決めたことですから、なんとかしたい。辛うじてその思いだけは持ち続けました。

なので4月のZOOMも、5月の通いも、初日こそ打ちのめされましたが、これまでの私のささやかな経験を生かして、自分がラクになれる方向を模索し続けました。大袈裟なことは何もやっていませんが、小さな積み重ねがそれなりの効力を発揮しました。

今後また私の弱気が頭をもたげてきたときの為に、今回助けになったことを書き出しておこうと思います。

**************

1)自分の望み
何を望むか、理由も含め明確であること。

2)短期目標の設定
その実現のために飛び込んだ新しい環境における短期目標。
(この設定は慎重に。今の自分を見極めて、スモールステップで)

3)環境の観察、改善
*周囲の人的物的環境の観察(壁を作らず、深呼吸して周りを見回す。必ず見えてくるものがある)
*自分にとって心地良い物的環境に改善(身の回りの些細なことで良い)

4)自分なりのリラックス&リフレッシュ法
*食べ物:お弁当に好物を持っていく(自分が作るからなんでもアリ。お菓子だって
*運動:会場でもストレッチ、自宅ではフォームローラー、ボールなどを使い、いつもよりたっぷり。
*好きなもの:自然と触れ合う。
*深呼吸&笑い:意識的に取り入れる

それぞれ、もう少し掘り下げてみます。

**************

1)あえていうまでもない、根幹です。長期目標とやや近いかもしれません。必ずしも具体的である必要はなく、抽象的でも良いと思います。

2)やはり大事な部分です。具体的な方が良いです。結果の捉え方に関しては、また一つ工夫がいりますが、とにかく事実をありのままに受け止める姿勢を大事にすること。それ以上もそれ以下もありませんので。

この2つは本当に支えになりました。というのも普段なら「当たり前のこと」が、自分に余裕がなくなってくると、視野が狭くなり、思考もネガティヴな方向へ偏りがちになります。そうすると「当たり前」だったものが一瞬で霧に隠れて見えなくなってしまいます。
そんな時「私が今ここにいる理由はなんだ?」と自分自身に問いかけ、1)や2)に思いが及ぶと、目の前の霧がさっと晴れます。

3)4)に関しては「なぁ〜んだ、こんなこと?」と思われるかもしれませんが、この状況だからこそ、ささやかな快適さの積み重ねは大事です。不自然な物的環境に耐える我慢強さも時には必要かもしれませんが、それを手放せば、本来の目的の障害となるものを取り除ける場合もあるのです。

オマケ)上記にはありませんが「日々継続していること」「日課にしていること」があれば、こういう時に助けになると思いました。自分自身の観察、調整が容易になります。毎日コツコツの価値。

夏に向けて

試行錯誤しながら徐々にその場やペースに慣れ、通い最終日になってようやくメモの取り方のコツも掴めてきました(と思ったら終わり〜泣)他の受講者の方々にたくさん助けて頂きながら、体調も崩さず無事5日間終えることができました。つい先日課題のレポートも提出しました(やったーっ!)
でもここまではほんの序の口。私にとってはかなり大変な出来事の連続だったのですが、まだまだ続くのです。
でも、少しコツを掴めたような気がするので、次回が楽しみになってきました。

ちょっぴり嬉しかった出来事も。
別の仕事場で、早速学んだ内容を実践してみたら、なかなかの好感触。
中期目標への一歩に手応えを感じた一コマでした。

いろいろな形でいつか皆さまにお返しできることを夢見ております。